1949-04-16 第5回国会 衆議院 予算委員会 第12号
教育六・三制、土地改良、災害復旧等の公共事業費が非常に削減をされ、また地方分與金等の大幅なる削減があります。行政整理をも実施を予算しておるのであります。しかも一方において、これまたかつてなき重大な負担を国民に課するものであります。これに加えて復金の廃止、健全金融方針を実行しようとしておりますので、運営のいかんによりましては、今後相当深刻なる安定恐慌現象を招來するおそれがあるのであります。
教育六・三制、土地改良、災害復旧等の公共事業費が非常に削減をされ、また地方分與金等の大幅なる削減があります。行政整理をも実施を予算しておるのであります。しかも一方において、これまたかつてなき重大な負担を国民に課するものであります。これに加えて復金の廃止、健全金融方針を実行しようとしておりますので、運営のいかんによりましては、今後相当深刻なる安定恐慌現象を招來するおそれがあるのであります。
又七月以降の自治体警察に要する経費は、各地方自治体の歳出予算に計上せらるべきであつて、その財源は地方分與金、國からの委讓財源等によるものであります。
そこで第一番にお伺いしたいのは、二十三年度一般会計予算の中で、これはだれでも知つておることでありまして、大藏大臣もすでに演説の中で述べられたと思いますが、終戰処理費、あるいは地方分與金、價格調整、そういつたような再生産の方に直接向けられない費用が全体の予算の五〇%以上、五三%というふうな部分を占めておる。
本年度の予算は、中央・地方を通じて約六千億、そのうち、中央政府の地方分與金や赤字によつてようやく收支のつじつまを合わせている約二千億の地方財政はしばらくこれをおき、約四千億による中央政府の予算についても、鉄道運賃の三倍半、通信料金の四倍引上げというごとき、過重の負担を國民に課しているにもかかわらず、なお鉄道及び通信特別会計において、約百三十億という赤字が出ているのであります。
地方分與金は地方財政の状況に顧みまして、赤字借入を避けしめるため必要な金額を地方公共團体に分與することといたしたのであります。公共事業費につきましては、昨年における災害その他の事情を勘案いたしまして、前年度に比し若干事業量の増加を見込み、これに價格補正による單價の増嵩を加えて計上いたしました。
歳出は、その総額も内容もほとんど四月分暫定予算と変りありませんが、そのおもなるものをあげますと、終戦処理費六十億円、價格調整費二十億円、公共事業費二十二億円、うち災害復旧費十三億円、地方分與金三十四億円、地方警察費國庫等に対する政府出資金二十五億四千余万円などであります。
その際において地方分與金によるところの制度を改めていかれる考えがあるかどうか、お尋ねしたいと思います。
例えば地方分與金は八十一億七千万円強に食い止めたのでありますけれども、地方は意外に財政難でございまして、俸給の支拂にさえ事缺きまして、銀行は固より個人にさえも借金をいたしまして、一時を支拂つておるというような状況にあるところもあるのであります。從つてこれだけでは到底地方の要求を満し得るものでない。
それは申上げるまでもなく、総額の四割余を占むる終戰処理額又は賠償施設処理費、この二つは一應別といたしても、價格調整費であるとか、地方分與金、公共事業費、運輸通信会計繰入金等々を以て、歳出の大部分が占められまして、私たち都市、農村の主婦や母、又勤労婦人や全國百万に及ぶと言われておりますところの未亡へ等に関係のある項目になつておる歳出の部面がどこに在るか、これが私共の最も深い関心を持つ点でございます。
次に地方財政の獨立ということでありますが、地方分與金というものを、今囘の追加豫算に大幅に削減しておられます。そして中央財政がそれで健全であり、黒字財政であるというふうに言われておるのでありますが、しかしそれは大きな風呂敷を擴げて、眞中のしわだけを延ばしたので、しわが隅々にあるのであります。
第二には、まさに破綻せんとしているところの地方財政の健全化をはかるために相当の増額を必要とする地方分與金を圧縮する点であります。これは当然政府で負うべき負担を單に地方に移したことになり、それでなくてさえも窮境にあえでいるところの地方財政を、いよいよ破局に追いこむことになるのであります。